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残業時間から見る飲食業の現実


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今回は「残業時間から見る飲食業の現実」というタイトルで、あなたの会社では残業代が出ますか?また残業時間はどれくらいですか?という質問に答えて頂きました。


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接客業の残業時間と残業代

飲食店で接客業をしている、25歳女性です。

某大手広告代理店の残業時間が問題となりましたね。

接客業(特に飲食店)も残業時間過多や職場環境の劣悪さが取り沙汰されています。

わたしも他人事とは思えません。

そこで今回私が勤めている先の残業時間と残業代問題、またそれに対する個人的な見解を述べていこうとおもいます。

まず残業時間は担当している店舗の状況にもよりますが、現在は平均して50時間くらいでしょうか。

今は店舗に人も足りていますし、繁忙期でもありません。

(飲食店は年末が繁忙期)そしてタイムカード式ですので残業をすれば残業した分だけカウントしてOKです。

表向きは、、、、。

それでは実際はどうなのかといいますと、飲食店は特にそうなのですが【1】人手不足【2】売り上げと人件費問題【3】上司と自分の成績、この3点に残業時間が深く関わってきます。

飲食業の人手不足について

この人手不足はどうしようもありません。

卒業シーズンになりアルバイトやパートがごっそり抜け店の中枢が抜けてしまう、、、なんてよくある話です。

4月の入学シーズンになって新しい人が入ってくれば良いですが、店の立地によってはそれもなかなか難しい地域だってあります。

また、新しい人材が入ってきたとして、教育する時間はどうするのでしょう。

自分が休みの日にお店は誰に任せればいいのでしょう。

任せる人がいないのであれば休日返上をして自分がはたらくしか手立てはありません。

1ヵ月無休、なんて店長をわたしはざらに見てきました。

また、生産性皆無の新人に時給をつけて働かせたところで人件費をけずるだけです。

休みもなく残業時間だけ増え、さらには店の人件費にも影響を出してしまう、、そういう時期には仕方のないことですが、やはり何も良いことはありません

飲食業の売り上げと人件費問題

人件費はほかでもなくその店舗の売り上げからまかなわれているわけです。

1年を通してただただ売り上げの数字がよかったとしても、その分無駄な人件費や食材の購入費に蝕まれては意味がありません。

純粋な利益は売り上げとそれ以外の経費のバランスによってつくりだされるものです。

飲食業の上司と自分の成績について

利益がどれだけ出せたかが社員の評価につながります。

飲食店にも営業職の方同様ノルマが毎月あり、それを達成し評価を得ねばなりません。

例え必死で残業をし、スタッフを育てあげ、頑張って働いても利益が少なければ評価はされないのです。

この悪循環が存在するため、大体の店長は「休日出勤→タイムカードを推さずに無給で仕事→人件費を削らず売り上げに影響が出ないようにする→売り上げが評価される」という行動をとります。

評価をされたい!という気持ちを否定するわけではありませんし、実際こうでもしないと評価をされません。

しかしながらこの最悪な悪循環、飲食業界ではいまだに改善のすべはありません。

飲食業の残業代について

ここまで話せばお分かりかと思いますが、実際に働いていてもタイムカードがきられていないのであれば表面上働いていないことになるわけですので、そこに残業代が発生するわけがありません。

「評価」をとって無給で頑張って働くか、無能だと言われ上司に叱責されながら働いた分の「給与」を支給されるか。

どちらも本人にとって良いことではないでしょう。

しかも上司含めそれが暗黙の了解となっています。

上司(マネージャー職ですかね)が束ねる店舗が売り上げが悪く利益が少ない、一人の店長が不正に自分の残業時間を操作し「働いていない」ことにして利益を増やそうとしていたとして、且つそれを上司が把握していたとしてもおそらく咎める人は数少ないでしょう。

そうしなければその上司も評価をされないのです。

いくらみんなが頑張っていたとしても数字だけ見れば結果は出ていないのです。

上記の行動すべてが悪いとは思わない

しかしながら私も接客業をしているだけあり上記の行動すべてが悪いとは思いません。

評価を求めて体調を崩しながら、無給ながらも必死に頑張っている人を見てきました。

もちろん残業代は支払われるべきですし、働いた時間はキチンとつけるべきです。

しかし世の中正論だけじゃまかり通らないこともある。

発生した人件費をだれかが埋めてくれるわけでもなく、また自分の残業代がきちんと支払われたところで誰からも評価されないときだってあるのです。

世の中から残業時間問題は今後すぐにはなくならないでしょう。

しかしただただ「残業時間多すぎ!」「会社は何をしているんだ!」と表面上だけ見て否定するのではなくなぜそうなってしまっているのかまで目を向け少しずつでも冷静に協議していくべきだと思います。

あくまでも、何が悪いではなく、こういう実状もありそこを前提にして問題に取り組んでほしいと願い書かせていただいた次第です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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