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同級生のボランティア体験を自分の体験のように話した結果…


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人は何かと理由を付けてウソをついてしまうものです。

時にはこのウソをついたことでうまくいくこともありますが、人生はそう甘いものではありません。

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就職面接のときにウソをついた事がない人なんていうのはいるのでしょうか?

誰もが大なり小なりウソをついた経験があるはずです。

小さなウソであればバレることもなく問題になりませんが、問題は大きなウソをついてしまった場合です。

そこで今回は、「同級生のボランティア体験を自分の体験のように話した結果…」というタイトルで就職面接で犯した大きな失敗談についてインタビューしました。

大手生命保険会社の面接で女性管理職の方と1対1の面接

25歳、男性、現在は金融機関に勤務しています。

新卒の就活時、大手生命保険会社の面接を受けていた際のことです。

女性管理職の方と1対1の面接でした。

今の日本の政治に足りないものは何か、必要なものは何か、という問いだったと思います。

ちょうどその頃、東日本大震災が起きてから1ヶ月と経たない時期でした。

私は、テレビやインターネットのニュースを見て、当時の政権が、まるで他人事のような説明ぶりで、現地のことを真剣に考えていないのではないかと感じていました。

そのことが頭に浮かんだので 、「トップに立って物事を決断する人間は、実際の現場を見て方策を考えなければならないと思います。」という問題意識を伝えました。

同級生のボランティア活動を自分の体験のように話し…

すると面接官の方は、あなた自身は今回の大災害にあたって実際に現場に行ったりしましたか、と質問してきました。

私は、政府を批判しておきながら、お恥ずかしい話ですが、自分自身は東北に行ったことはなく、口だけの人間だと思われたら落とされてしまう、と思い、一瞬でパニックになってしまいました。

そこで正直に、行ったことはありません、自分自身の問題意識とも重なります、と伝えればよかったのですが、なぜか、とっさに、同級生が精力的に東北でボランティア活動を行っていたことを思い出し、その同級生から聞いた話を、自分の体験のように話してしまいました。

ところが、当然、具体的な内容を話すにあたっては言葉に窮してしまい、面接官の方は、嘘でしょう、とは言わないまでも、そうですか…という反応でした。

おそらく、私が取り繕って嘘をついてしまったことに気がついたのだと思います。

就職してからも当時の面接を思い出し恥ずかしくなる

順調に進んでいたその企業の面接ですが、その後連絡が来ることはありませんでした。

就職してからも、当時のことをたまに思い出します。

上司に怒られ、とっさに自分のミスを取り繕おうとして、ごまかしの言葉を口走ってしまいそうになった時、この面接のことを思い出し、カーッと恥ずかしくなります。

そして、その場で正直に現状を説明し、次の判断を仰ぐことができるようになりました。

文字にしてみると当たり前のことのように思えますが、実際、小さなミスを申告できず、取り繕って嘘を塗り固めてしまい、引き返せなくなることが往々にしてあることが、大きな企業の不祥事の原因となっていることに鑑みると、意識しなければ陥ってしまう人間の弱い心理でもあるのかなと思います。

苦い思い出ですが、いい教訓となりました。

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