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転勤で得たものと失ったもの


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今回は「転勤で得たものと失ったもの」というタイトルで、仕事で転勤経験がある方に転勤で良かった点と悪かった点を教えて頂きました。


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次から次へと見知らぬ街に住むことが出来る

42歳、男性、会社員です。

元々は中部地方出身ですが、関東より西側で転勤があります。

短ければ二年、長くても四年くらいで次の赴任地へと転勤するスタイルで、もう20年ほど生活しています。

最初に転勤で良かったと思うことを挙げてみます。

まずはなんと言っても、本人の意思に関わらず次から次へと見知らぬ街に住むことが出来ることです。

最初はこれがとても苦痛だったのですが、慣れてくると「次の街はどんな感じだろう」と、楽しみに考えることが出来るようになってきました。

日本は狭いなどと言われていますが、実は住んでみるとちょっと観光で訪れただけでは気づかない地域性や人間性を肌で感じます。

それがとてもおもしろく、また私自身の見聞を広めてくれることになります。

転勤先で特に印象に残っている沖縄

そんな赴任地の中でも特に印象に残っているのは、沖縄です。

それも沖縄本島ではなく、那覇からさらに飛行機を乗り継がないとたどり着けない離島でした。

機構や、文化、人間性全てが新鮮でまず普通の生活をしていたらそこに住むことはなかったであろうと思うと、これは転勤のおかげと言えるかと思います。

そして様々な土地を転々とするのに伴い、各地に友達が出来ることもとても嬉しいことですし、彼らは私にとってはかけがえのない財産だと思っています。

ガイドブックには載っていない各地の食文化に触れることが出来るのも、食べることが大好きな私にとっては魅力の一つと言えるかもしれません。

各地で出会いはあるが結婚まで発展させるのは難しい

ところがやはり良いことばかりではありません。

悪かったと思うことは、私なりに地盤を築くことが出来ないと言うことです。

年齢も年齢ですし、そろそろ持ち家をと思うこともあるのですが、転勤は私の仕事とは切っても切れないので諦めざるを得ません。

それ以前にこれは転勤が原因なのかどうかは怪しいですが、大きな問題が一つあります。

未だに独身なのです。

それこそ各地で出会いはあるのですが、2年から4年の間に結婚まで発展させることはなかなか難しいですし、せっかく結婚できたとしても次の赴任地へ奥さんを連れて行かなければなりません。

実際、「この土地を離れたくない」という女性からそれを原因に断られたことも数知れずあります。

これに関してはなるようになるだろうと、楽観的に考える意外他にありません。

このように、良いところ悪いところが転勤にはあります。

しかしそれも含めて私の選んだ道と言うことになりますので、いつかどこにでも付いてきてくれる伴侶に出会える日を気長に待ちつつ、この生活を楽しもうと思っています。

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